六古窯 ~備前~

六古窯 ~備前~

 

こんにちは M美です (^-^)☆ まだ5月とは思えないほど暑い日が続いてますね。

真夏にむけてバテないようしっかり体力づくりをしておかないといけませんね!

 

さて今回は六古窯についてです。

六古窯とは、平安時代から鎌倉時代に始まった窯で、瀬戸、常滑、丹波、備前、越前、信楽を指し、

陶磁研究者で陶芸家でもあった、小山冨士夫氏のよって「六古窯」という名称が付けられたそうです。

その中でも最も古い歴史を持つ備前焼について少し書いてみようと思います。

備前焼といえば、釉薬を使わず、土と炎だけで作り出された土味の素朴な風合いが一番の魅力とされていますね。

今まで詳しく見る機会もなかったので気づきませんでしたが、素朴さの中にも色々な表情があることを知りました。

調べてみると、景色と呼ばれるものには、「窯変」「ヒダスキ」「胡麻」・・・等々、たくさんの種類がありますね。

焼成時の、作品を置く場所によって、異なる景色になりひとつとして同じ景色はないそうです。

時間をかけて丁寧に焼かれることにより、土の持つ温かみや深みが増し、素朴ながらもひとつひとつ違った魅力を持った 作品が生まれるのは焼締めならではの備前の良さですね。

 

備前焼の歴史は古く、平安時代末期に須恵器の陶工たちが備前に移り、擂鉢や甕等の日用品を焼いたのが始まりです。

そして安土桃山時代には茶陶を制作し黄金期を迎えます。

お茶の文化と共に備前焼の芸術性が評価され、畠山記念館に収蔵されている重要文化財の「備前緋襷水指」など、数々の名品も生まれました。

しかし洋風文化の流行などにより、江戸末期から明治、大正時代と長く低迷した時期があったようです。

昭和に入ると、備前焼の人気を復活させることに成功した人物の一人に、備前焼初代の人間国宝にも認定されている金重陶陽が います。

陶陽は桃山備前を再現するために土の作り方やロクロ、窯焚きなどの研究を重ね、備前焼が日本六古窯の一つ として再評価され親しまれるきっかけを作りました。 どんなものにも流行があれば衰退もあり、それを復活させるには同等もしくはそれ以上のものを作り出さなければならない と思うと、彼の残した功績は計り知れないのではないでしょうか。

私もこれからたくさんの作品に触れて、それぞれの魅力を感じとれるようになれたら良いなあと思います。

 

 

 

 

 

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