大阪市立美術館『草原の王朝 契丹 ~美しき3人のプリンセス~』

大阪市立美術館『草原の王朝 契丹 ~美しき3人のプリンセス~』

今日、開館と同時に大阪市立美術館で開催されている、

『草原の王朝 契丹 ~美しき3人のプリンセス~』に行ってまいりました。

「優雅な朝を送っているな(怒)」と思われるかもしれませんが、勉強の為です・・・

(念の為、言い訳を)。

話を戻しますが、契丹(きったん)とはあまり聞いたことがないと思われる方も多いと思います。

確かに、老子や孔子・楽毅・管仲等が活躍した春秋戦国時代・初の皇帝 始皇帝・

漢帝国を築いた劉邦・三国時代と中国史が好きな方も大抵はこのあたりの話が好きでしょう。

(ちなみに私は中学生から三国志が好きです)

あまり詳しくはないのですが、契丹「遼」帝国は唐滅亡後に遊牧系民族が建国した大帝国です。

史料が少ない為、長年「まぼろしの国」と言われていたようですが、近年、学術調査が進められ

たことによって、遺跡などの新発見が相次ぎ、「まぼろしの国」も少しずつ眠りから覚めてきたよ

うです。

この契丹展は考古学好きにも美術好きにもどちらのタイプの方でも楽しめる内容です。

死者に被せていた黄金の仮面や遺体を覆っていた銀糸の葬衣。金の指輪や赤瑪瑙(あかめのう)

と黒水晶の切子玉などでできた豪華な首飾りといった副葬品の数々は契丹という国がかつて

どれだけ繁栄していたかを今に伝えます。

また、ガラス類や漆・焼物も優品が展示されており中でも、『黄釉鳳首瓶』(おうゆうほうしゅへ

い)や『褐釉牡丹文碗』(かつゆうぼたんもんわん)は必見です。首瓶の形は珍しくないですが、

全面に施された艶やかな黄釉にはあまりにも美しく、碗の牡丹文はスタンプによって施されて

いますが、それを感じさせないくらい活き活きとしていました。

『鏡箱・鸚鵡牡丹文鏡』(おうむぼたんもんきょう)も是非見て頂きたいものです。

みなさんも、再開発が進み活気が出てきた天王寺、近くに天王寺動物園(最近人気スポットです)

等が近くにある美術館ですので、散歩がてらに見に行かれてはどうでしょう。

 

大阪市立美術館で開催中の『草原の王朝 契丹 ~美しき3人のプリンセス~』

の詳細は⇒http://www.osaka-art-museum.jp/special/kittan.htm

開催期間 4/10~6/10まで

 

 

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