神戸市立博物館『南蛮美術の光と影』

神戸市立博物館『南蛮美術の光と影』

 

昨日、神戸市立博物館で開催されている、『南蛮美術の光と影』展へ行ってまいりました。

GW後の平日ということもあり、関西を代表するオシャレスポットの旧居留地界隈もどこか静かでした。

さて、今回の『南蛮美術の光と影』展ですが、昨年末に東京のサントリー美術館で開催されていたも

のの巡回展です。

南蛮美術の傑作で重要文化財にも指定されており、神戸市立博物館とサントリー美術館とで分蔵さ

れている『泰西王侯騎馬図屏風』が30年ぶりに再会するのを始めとし、南蛮美術に関係する作品が

一同に揃いました。

今回初めて、『泰西王侯騎馬図屏風』を揃って観ることができましたが、8大帝王がそれぞれ優雅に

騎乗から見下ろす姿と「いざ、参らん」とばかりに戦闘体勢にはいる姿は、観る者を圧倒します。

入ってきたばかりの洋画表現を遠近法等矛盾があるにしろ、ここまで威風堂々と描き上げた、当時

の無名の絵師に畏敬の念すら抱いてしまいます。

他にも歴史の教科書でも必ず出てくる、聖フランシスコ・ザヴィエル像(実は重要文化財に指定され

ています)も必見です。変わったものでは『織部南蛮人燭台』なんかはユーモアたっぷりです。

また、江戸時代の鎖国を象徴するものとして、『踏絵』も出ています。私はキリスト教徒ではないで

すが、当時の信仰深い人々がどんな思いで踏んだのか感慨深いものがありましたね。

屏風から絵画・工芸品と南蛮美術を観る良い機会ですので、みなさんも是非足を運んでみられては

いかがでしょうか。

 

これは余談ですが、帰りに南京町にある、洋食屋の老舗『伊藤グリル』さんでタンシチューを食べました。

たまにしか行けないですが、このお店のタンシチューはオススメですよ。

こんな生活が毎日続けばな~と思いながら事務所で作業する私なのでした・・・。

 

神戸市立博物館で開催されている『南蛮美術の光と影』

の詳細はこちら⇒http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/main.html

2012/4/21~6/3迄

 

 

 

 

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