日本文化の一つ『アニメ』~映画・タイタンの戦いから考える~
絵画や彫刻、さらにはファッションや音楽といった様々な芸術文化の中心地として、『芸術の都』という異名まで持つ、フランス・パリ。
日本からも洋画家・藤田嗣治をはじめ、数々の有名画家やデザイナーが何かを得るため、その地を訪れ、そして大きく羽ばたいていった芸術家がたくさん生まれている。
今日は、私が思う日本が世界に誇れる文化の一つを書いてみたいと思います。
このポスターを先日、東京駅構内で発見したとき、小さいころ大好きだった『聖闘士星矢』だ!!とはしゃいでしまい、「ブログのために」ではなく、つい写真を撮ったのですが
これ、皆さんもご存知だと思うのですが、『タイタンの戦い』という映画のポスターなんですよね。
なぜ?と思い、調べてみると、この作品のルイ・レテイエ監督のコメントがありましたので引用します。
同作は、日本製アニメの影響を受けている。原作映画の神々は白い長衣姿だが、今回の神々は中世の騎士のような甲ちゅうをまとっている。あれは、日本のアニメ『聖闘士星矢』の影響さ。僕はあのアニメの熱狂的なファンなんだ。僕が育ったフランスでも人気だったんだよ。あの作品もギリシャ神話がモチーフで、女神アテナに仕える主人公たちがみんな騎士のような甲ちゅう(※聖衣=クロス)を装着している。それがすごく格好いいんだ。だから、あのアニメにオマージュを捧げたんだよ。それに物語のうえでも意味がある。神々と人間の間の戦いなんだから、神だって戦いの時には甲冑を身につけるのが当然だと思う」(引用元:http://eiga.com/buzz/20100324/6/)
このようにフランス出身の映画監督に、私たちが当たり前に子供のころ見ていたものが、影響を与え、憧れの目で見てくれているのは、とてもうれしい気持ちになります。
美術品を扱う仕事をする中で、茶道などの日本の伝統文化を大切にし、そこから学ばなくてはならないのはもちろんのことですが、このアニメをはじめとする新しい日本の文化にも、興味を持ってみるのも必要な気がいたします。
パリを訪れた人々の多くが訪れるルーヴル美術館のように、日本を訪れる世界各国の人々に、伝統文化と新しい文化を発信できる場所があれば・・・
世界に日本の素晴しい文化をもっとアピールできると思うのは私だけでしょうか。
この記事を読んだ人は、次の記事も読んでいます。
2010年04月29日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリ: 未分類
トラックバック&コメント
まだトラックバック、コメントがありません。