ぐい呑のカビ対策 ~Twitter での出会い~
先日、私のツイッターhttp://twitter.com/#!/bijyutsu_kiwamiで、ぐい呑に出来たカビについて、お話しする機会がありました。
萩や唐津、志野などの陶器の場合、ちょっと気を使ってあげないと、カビが生えることがあります。
一度生えると、除去するのは難しいので、カビ対策はきっちりしてあげたいですよね。
新品の状態や、久しぶりに使う際に、いきなり箱や棚から取り出して、お酒を注ぐのは危険です。必ず一度、きれいな水に付けて、水分を含ませてください。
これは、乾いた状態の焼物(特に萩、志野などの水を含みやすい陶器)は、大げさですが例えると乾いたスポンジのようなものです。
つまり、触れた水分をどんどん吸収してしまいます。(もちろん目に見えてわかるほど吸収はしませんが・・・)
そんな状態の、乾いた陶器に酒を注ぐと、お酒の成分がたっぷりとしみこんでいきます。
日本酒は糖分等が入っており、水よりもカビが発生しやすい状態になってしまいます。
水を先に染み込ませておくことにより、発生の原因を減らしておくことが出来ます。
そして、使用後は、洗っていただき、熱湯で湯通ししてください。そうすることで、乾燥を少しですが早めることが出来ます。
乾燥は、風の通るところや、日が当たるところに、気長に置いてもらうのが良いと思います。
一度水を含んだスポンジが芯まで乾くのに、時間が掛かるように、陶器も1日くらいでは表面のみは乾いても、芯までは乾きません。
少し乾かした程度で食器棚に入れるならまだしも、桐箱に入れるのはタブーです。
また、陶器を乾かす際は、高台が一番乾きにくく、カビが生えやすいので伏せておくこと、と紹介してあるところもありますが、
私は伏せることで、本体の内側が空気に触れず、乾きにくくなることを懸念します。
かといって上向きに立てると高台が・・・
といったことを、意見交換しているときに思いついたのがこのようなアイテムの存在です。
それは、このようなスタンドです。家の物置にあるのを思い出し、実際に置いてみました。
これ、市販されている珈琲カップやタンブラーグラスを収納するためのスタンドなんですが、
高台も内側も、空気に触れぐい呑を乾かすのに最適だと思いません?
最初は、不安定になるかなと心配していましたが、意外なほど安定しました。
これを機会に、皆様がおられる対策や、アイテムがあれば教えていただきたいと思います。今までぐい呑を販売するだけで、満足していた自分がちょっと恥ずかしく、やはりこういったことにも、関心を持っていくべきだと感じました。
いいご意見があれば、是非このブログで紹介してみたいと思います。
PS.も、マイぐい呑を乾かす方法に、少し悩んでいたなか、今回の意見交換がまさかこんな思い付きをさせてくれるなんて、ツイッターには感謝するばかりです。
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2010年10月31日 コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
カテゴリ: 奮闘記
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