『川喜田半泥子物語─ その芸術的生涯 ─』を観て

『川喜田半泥子物語─ その芸術的生涯 ─』を観て

今年の初めに新人4人が入社しました^^

みんな芸術、工芸に関して素人で、見るもの触るものが初めての物ばかり。

知らない世界に戸惑いつつも少しずつ学んでいます。

今回は新人Kが担当します。*^^*

 

先日、あべのハルカス美術館で開催されている「川喜田半泥子物語─ その芸術的生涯 ─ 」

に行って参りました。

展示会に行く前に、銀行の頭取でありながら趣味で陶芸や俳句、絵画などを好んで行っていた人物

と聞いていました。

 

二百年以上の歴史がある木綿問屋を営んでいる家系に生まれた川喜田半泥子は、

幼少期から美術に触れる機会が多かったそうです。

展示を見てみて、生まれながらに恵まれた環境にいたからこそできた事なのかもしれないが、

趣味をただ楽しむという感じでなく、信念を持って芸術に取り組んでいたんだなぁと思いました。

 

有名な作品に伊賀水指「慾袋(よくぶくろ)」があり、その展示があります。

破れがあるのを見て、面白い発想と思う半面、なぜわざわざ破れた水指を作るのか?

素人の私には理解に苦しむところです。

そもそもこれは古伊賀水指 銘「破袋(やぶれぶくろ)」の写しで、半泥子が古田織部のスタイルに

興味を持ったことから作られた作品です。

古田織部は陶芸として失敗作とみなされてもおかしくないようなゆがんだり、ヒビの入った作品を

すすんで茶道具として取り入れた人物だそうです。

この事についての詳細はまた勉強しておきます・・・。

 

半泥子は荒川豊蔵、金重陶陽、三輪休和を津の自宅に招き、器物の取り扱い方を教えてもらったり、

古い器をみたり、互いの作品を批評し合ったりする「からひね会」を結成しており、

この頃の4人の作品も展示されています。

 

昨年オープンしたばかりのあべのハルカス美術館。16階からの眺めも楽しめる立地です。

暖かくなってきましたし、散歩がてら一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

自分もこれから色んな作品を見たりして、感性を磨いていきたいなと思うきっかけになりました。

 

川喜田半泥子物語─ その芸術的生涯 ─

2015年 3月17日(火)~ 5月10日(日)

詳細はこちら⇒ http://www.aham.jp/exhibition/future/kawakitahandeishi/

 

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