2010年10月の記事一覧

ぐい呑のカビ対策 ~Twitter での出会い~

先日、私のツイッターhttp://twitter.com/#!/bijyutsu_kiwamiで、ぐい呑に出来たカビについて、お話しする機会がありました。

萩や唐津、志野などの陶器の場合、ちょっと気を使ってあげないと、カビが生えることがあります。

一度生えると、除去するのは難しいので、カビ対策はきっちりしてあげたいですよね。

 

新品の状態や、久しぶりに使う際に、いきなり箱や棚から取り出して、お酒を注ぐのは危険です。必ず一度、きれいな水に付けて、水分を含ませてください。

これは、乾いた状態の焼物(特に萩、志野などの水を含みやすい陶器)は、大げさですが例えると乾いたスポンジのようなものです。

つまり、触れた水分をどんどん吸収してしまいます。(もちろん目に見えてわかるほど吸収はしませんが・・・)

そんな状態の、乾いた陶器に酒を注ぐと、お酒の成分がたっぷりとしみこんでいきます。

日本酒は糖分等が入っており、水よりもカビが発生しやすい状態になってしまいます。

水を先に染み込ませておくことにより、発生の原因を減らしておくことが出来ます。

 

そして、使用後は、洗っていただき、熱湯で湯通ししてください。そうすることで、乾燥を少しですが早めることが出来ます。

乾燥は、風の通るところや、日が当たるところに、気長に置いてもらうのが良いと思います。

一度水を含んだスポンジが芯まで乾くのに、時間が掛かるように、陶器も1日くらいでは表面のみは乾いても、芯までは乾きません。

少し乾かした程度で食器棚に入れるならまだしも、桐箱に入れるのはタブーです。

また、陶器を乾かす際は、高台が一番乾きにくく、カビが生えやすいので伏せておくこと、と紹介してあるところもありますが、

私は伏せることで、本体の内側が空気に触れず、乾きにくくなることを懸念します。

かといって上向きに立てると高台が・・・

といったことを、意見交換しているときに思いついたのがこのようなアイテムの存在です。

それは、このようなスタンドです。家の物置にあるのを思い出し、実際に置いてみました。

これ、市販されている珈琲カップやタンブラーグラスを収納するためのスタンドなんですが、

高台も内側も、空気に触れぐい呑を乾かすのに最適だと思いません?

最初は、不安定になるかなと心配していましたが、意外なほど安定しました。

これを機会に、皆様がおられる対策や、アイテムがあれば教えていただきたいと思います。今までぐい呑を販売するだけで、満足していた自分がちょっと恥ずかしく、やはりこういったことにも、関心を持っていくべきだと感じました。

いいご意見があれば、是非このブログで紹介してみたいと思います。

 

PS.も、マイぐい呑を乾かす方法に、少し悩んでいたなか、今回の意見交換がまさかこんな思い付きをさせてくれるなんて、ツイッターには感謝するばかりです。

 

 

沖縄旅行

十月の半ば頃、家族旅行で沖縄に行ってきました。
出発当日、現地の天気予報は行程中はず〜と雨マーク・・・ちょっとテンション下がり気味で出発。
沖縄に到着。幸いに雨は降ってませんでした。 どうか降りませんようにと祈りながら観光開始 レンタカーで出発。
まず、道の駅 許田 で腹ごしらえ。

 

沖縄そばにジューシー(豚のダシがきいた炊き込みご飯)の定食。子供もおいしいといっぱい食べました。

ここ道の駅 許田では美ら海水族館をはじめテーマパークの入場券などが安く販売されてます。

 

  

美ら海水族館のレストランからの風景。綺麗な海が眼下に広がっていました。

やちむんの里。 赤瓦屋根の登り窯、現在も使用中。 金城次郎の窯跡。

壷屋焼 金城敏男氏のお店で購入しました。

沖縄のスイーツ:沖縄ぜんざい。ボリュームたっぷりで400円。とってもおいしかったです。

で、終わってみれば雨も降らず楽しい旅行でした。

ぜひ、また、行きたいです。

老松骨董祭

大阪西天満界隈で毎年行われている骨董祭。

いろんなジャンルのお店が大小50軒程この界隈にあります。

そこで春と秋年2回行われている骨董祭ですが、店の前に露店をだしていたり、

入札コーナーを作ってみたり、各店色々と工夫をされて賑わっておりました。

全国に様々な骨董市がありますが、たまにはそうゆう所を回ってみるのも

楽しいかもしれませんね!

中国美術

今回の尖閣問題のニュースを見ていて、中国の日本に対する影響力の強さを、

改めて感じました。。。

「中国への依存」、はどの業種においても多かれ少なかれあるでしょうが、

我々美術業界もしかりです。

近年、どこの美術品交換会に行っても、高値で落札される美術品は、

ほとんどが 「中国美術」 です。

それらは、近年たくさん来日する中国人のディラーに買われていったり、

クリスティーズや、サザビーズ、その他中国本土のオークションに出品され、

中国人によって、高値落札されています。

日本の中国美術を専門にしている業者はここ数年、かなりの恩恵に与っていることでしょう。

私も専門ではないのですが、何回かはその中国バブルの恩恵に与りました。

北京オリンピックまで!!、と数年前は噂されていた中国美術のバブル。

まだまだ続いておりますが、はたしていつまで続くのでしょうか・・・・・??