2012年03月の記事一覧

陶磁胎漆器 釉艶

昨日、京都市にあるSHINAさんで開催されている、陶磁胎漆器・釉艶展に行ってまいりました。

これは、京都市産業技術研究所で実験・試作した手法を基礎とし、京都漆器工芸協同組合および

京都漆器青年会が実施しており京漆器・京焼・清水焼の商品開発の一環として企画されたものです。

(DMから抜粋しています)

陶磁胎漆器の名の通り、胎を陶磁器で釉薬と漆の塗分けによって、それぞれの質感を活かし螺鈿や

蒔絵で加飾するというものです。

そしてテーマは煎茶道具で、この企画のもう一つの重要な要素に若手に発表の場を与える

ということもあったようです。

胎になる陶磁器を京焼の有名作家が担当し、その上から若手漆芸家達が加飾していました。

若手が先輩の胸を借りるといったところでしょう。

 

少し作品の紹介をします。

水注:藤波図 黒漆をベースに細かな螺鈿を散りばめ、葉は蒔絵、花の部分は下の白磁を塗残して見せていました。

湯冷:磁器を胎に中を白檀塗を施していました。透漆の下から除く金箔が独特の風合いを醸し出しています。

今後もこういった企画をして頂き、京都の美術・工芸の発展に各方面の方々が一丸となって取り組んで頂けたらと思います。

 

(許可を得て撮影しております。)

 

場所 SHINA

期間 日時:2012年3月15日(木)-3月27日(火) 11:00~19:00(最終日17:00) 水曜定休・入場無料

場所 京都府京都市中京区室町三条下る西側誉田奥

TEL   075-257-5567

 

漆芸 ~螺鈿・蒔絵・彫漆~

こんばんは。

皆さんは漆の作品をお好きでしょうか?最近、家でも店でも漆を使った作品に、あまり触れることが少なくなってきました。

実は日本人と漆の付き合いは縄文時代から続いており、大昔から、接着剤としてまた塗料として人々の生活に欠かせない物でした。

今でも、京漆器・輪島塗・越前塗等その土地独自の漆文化が脈々と続いています。

ま~、漆の説明は簡単に済まさせて頂きますが、今回は【美術品の極】でもご紹介致しました、小島雄四郎作の螺鈿瓶床

を使って他の作品とコラボレーションした写真を掲載致しますので、ご自宅のお好きな作品を上に乗せた時をご想像頂ければと思います。

 

島岡達三作   地釉象嵌縄文壺   商品コード:S0377

小島雄四郎作  螺鈿瓶床      商品コード:S0401

民芸の島岡達三の作品と互いに引き立てあっています。

 

井倉幸太郎作  青白磁花入

小島雄四郎作  螺鈿瓶床

青白磁とも落ち着いた感じで、違和感がないです。

 

 

新人作家

お恥ずかしながら、久しぶりのブログ更新です。

今日は一日雨ですね。乾いた事務所には恵みの雨です。

ところで、みなさん新人作家の作品はお好きでしょうか?

美術・工芸の世界へ飛び込んで、まだまだ駆け出し・・・、だけど、これからが有望な作家はたくさんいます!

弊社サイトもこれから少しずつではありますが、新人・若手作家をご紹介していきたいと思いますので、

どうぞ、ご期待ください!!

 

井倉幸太郎作 青白磁花入