2012年05月の記事一覧

山田和 作  『炎舞志野茶盌』

山田和 作   炎舞志野茶盌 

 

商品詳細はコチラ⇒http://www.bijyutsu.jp/products/item/607

 

山田和先生のお茶盌です。

炎が舞う・・・読んで字のごとくのお茶盌です。

今、まさに燃え盛る火の中にメラメラと揺れる炎が踊り舞っています。それが窯変の美しさに

よって表されています。

山田和先生のお茶盌は、圧倒的な存在感がありますね。

荒々しいのにやさしい、ごつごつしているのに柔らかい 相反する魅力を持つ一品です。

手にしてみますと ピタッと手のひらに吸い付くような納まりの良さ。

お茶盌は手にして使う物なので、なじむ・なじまないは重要なポイントです。

また、重さも重要です。軽い物では頼りないですし、重いと扱いにくいです。

その点 先生の作品は程よい重量感です。もちろんこの作品も抜群の重量感です。

 

先生はオリジナリティーあふれる作品を たくさん発表され人気があります。

赫釉の赤や織部の黒やグリーンそして炎舞の茶 どれも素敵です。

 1954年(昭和29年)生まれで、先生ご自身にも、作品にもますます深みがでてこられた、

山田和先生のお茶盌で癒しの時間をすごしてみませんか?

お茶室でなくてもテーブルやカウンターでもご自身の好きな場所で、気軽にお茶を点ててみてください。

 

熊野九郎右ヱ門 作  『越前志乃徳利』

熊野九郎右ヱ門 作  「越前志乃徳利」

商品の詳細は⇒http://www.bijyutsu.jp/products/detail.php?product_id=440

 

1520度。

熔解ぎりぎりの温度で焼成される熊野先生の作品をご紹介いたします。

熊野先生らしい、迫力があり大きな徳利です。

とても大きいのですが持ってみるとその軽さに驚きます。

大胆な釉薬の掛かり方、徳利を回しながら見ていくと釉薬がどっぷりかかっている個所や、

土肌が見える個所、どの角度も良い景色なので見飽きません。

外観は硬派、しかし持ってみると女性に優しい軽さ、以外に紳士と少し抽象的ですが・・・。

この作品で熊野先生の魅力に引き込まれますよ。

 

安倍安人  『備前徳利』

安部安人 作  「備前徳利」

 

商品の詳細は⇒http://www.bijyutsu.jp/products/item/579

 

徳利のフォルムに魅せられます。

何とも言えない安部先生の優れた感性から生まれたフォルム。

 持つ手に程よく感じる重みがあり、上に行くにしたがってわずかな角度で内側にむいていきますが、

そのわずかな角度が手に収まりよくしています。

また、おなじみの窯変も見所ですし、表面に走る櫛跡のような線も荒々しく見え、徳利そのものの

存在感を引き立てています。

 

そろそろ父の日の贈り物を考える頃ですが、この徳利を挟んで酒を酌み交わし、

日頃は照れくさくなるような話もできそうな気がします。

西岡小十 作  『斑唐津ぐいのみ』

西岡小十 作   「斑唐津ぐいのみ」

商品の詳細⇒http://www.bijyutsu.jp/products/detail.php?product_id=573

 

西岡小十先生の作品のご紹介をさせていただきます。

やさしいピンクの窯変。白い釉薬は薄く掛けられ底までとどいておらず、奥ゆかしく、

均整のとれた形。

ご覧いただければ、形の美しさ・窯変に目を奪われます。

 

お酒を注ぐと優しい雰囲気に包まれ、手に取ると柔らかい物に触れているかのように

そっと触れたくなります。

 

是非、コレクションに加えていいただきたい逸品です。

神戸市立博物館『南蛮美術の光と影』

 

昨日、神戸市立博物館で開催されている、『南蛮美術の光と影』展へ行ってまいりました。

GW後の平日ということもあり、関西を代表するオシャレスポットの旧居留地界隈もどこか静かでした。

さて、今回の『南蛮美術の光と影』展ですが、昨年末に東京のサントリー美術館で開催されていたも

のの巡回展です。

南蛮美術の傑作で重要文化財にも指定されており、神戸市立博物館とサントリー美術館とで分蔵さ

れている『泰西王侯騎馬図屏風』が30年ぶりに再会するのを始めとし、南蛮美術に関係する作品が

一同に揃いました。

今回初めて、『泰西王侯騎馬図屏風』を揃って観ることができましたが、8大帝王がそれぞれ優雅に

騎乗から見下ろす姿と「いざ、参らん」とばかりに戦闘体勢にはいる姿は、観る者を圧倒します。

入ってきたばかりの洋画表現を遠近法等矛盾があるにしろ、ここまで威風堂々と描き上げた、当時

の無名の絵師に畏敬の念すら抱いてしまいます。

他にも歴史の教科書でも必ず出てくる、聖フランシスコ・ザヴィエル像(実は重要文化財に指定され

ています)も必見です。変わったものでは『織部南蛮人燭台』なんかはユーモアたっぷりです。

また、江戸時代の鎖国を象徴するものとして、『踏絵』も出ています。私はキリスト教徒ではないで

すが、当時の信仰深い人々がどんな思いで踏んだのか感慨深いものがありましたね。

屏風から絵画・工芸品と南蛮美術を観る良い機会ですので、みなさんも是非足を運んでみられては

いかがでしょうか。

 

これは余談ですが、帰りに南京町にある、洋食屋の老舗『伊藤グリル』さんでタンシチューを食べました。

たまにしか行けないですが、このお店のタンシチューはオススメですよ。

こんな生活が毎日続けばな~と思いながら事務所で作業する私なのでした・・・。

 

神戸市立博物館で開催されている『南蛮美術の光と影』

の詳細はこちら⇒http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/main.html

2012/4/21~6/3迄