2015年05月の記事一覧

六古窯 ~備前~

 

こんにちは M美です (^-^)☆ まだ5月とは思えないほど暑い日が続いてますね。

真夏にむけてバテないようしっかり体力づくりをしておかないといけませんね!

 

さて今回は六古窯についてです。

六古窯とは、平安時代から鎌倉時代に始まった窯で、瀬戸、常滑、丹波、備前、越前、信楽を指し、

陶磁研究者で陶芸家でもあった、小山冨士夫氏のよって「六古窯」という名称が付けられたそうです。

その中でも最も古い歴史を持つ備前焼について少し書いてみようと思います。

備前焼といえば、釉薬を使わず、土と炎だけで作り出された土味の素朴な風合いが一番の魅力とされていますね。

今まで詳しく見る機会もなかったので気づきませんでしたが、素朴さの中にも色々な表情があることを知りました。

調べてみると、景色と呼ばれるものには、「窯変」「ヒダスキ」「胡麻」・・・等々、たくさんの種類がありますね。

焼成時の、作品を置く場所によって、異なる景色になりひとつとして同じ景色はないそうです。

時間をかけて丁寧に焼かれることにより、土の持つ温かみや深みが増し、素朴ながらもひとつひとつ違った魅力を持った 作品が生まれるのは焼締めならではの備前の良さですね。

 

備前焼の歴史は古く、平安時代末期に須恵器の陶工たちが備前に移り、擂鉢や甕等の日用品を焼いたのが始まりです。

そして安土桃山時代には茶陶を制作し黄金期を迎えます。

お茶の文化と共に備前焼の芸術性が評価され、畠山記念館に収蔵されている重要文化財の「備前緋襷水指」など、数々の名品も生まれました。

しかし洋風文化の流行などにより、江戸末期から明治、大正時代と長く低迷した時期があったようです。

昭和に入ると、備前焼の人気を復活させることに成功した人物の一人に、備前焼初代の人間国宝にも認定されている金重陶陽が います。

陶陽は桃山備前を再現するために土の作り方やロクロ、窯焚きなどの研究を重ね、備前焼が日本六古窯の一つ として再評価され親しまれるきっかけを作りました。 どんなものにも流行があれば衰退もあり、それを復活させるには同等もしくはそれ以上のものを作り出さなければならない と思うと、彼の残した功績は計り知れないのではないでしょうか。

私もこれからたくさんの作品に触れて、それぞれの魅力を感じとれるようになれたら良いなあと思います。

 

 

 

 

 

リアルに出会う場所「天王寺動物園」

大阪周辺の人なら一度は遠足等で行ったことのある場所のひとつに、「天王寺動物園」があるのではないでしょうか? かく言う私、Y本も、子供のときは小学校の遠足で、最近は自分の子供を連れて、天王寺動物園にお世話になり続けています。

あべのハルカス、通天閣、高速道路に囲まれる街中にありながら、天王寺公園には植物園や美術館があり、 その中のひとつの動物園では動物たちがのんびりと生活しています。

今年で開園100周年だそうです。 大きな戦争を乗り越えて、関西の子供たちに世界の動物を見るチャンスを与え続けているのです。 爬虫類生態館、アフリカサバンナゾーン、熱帯雨林ゾーンなどで生態的展示がされているため、 座り込んでずっと動物を見ている子供や絵を描き続けている人を必ず見ます。

学校や本、ネットなどで見て学んだもののリアル(本物)に出会う経験は宝物だと思います。 私が学生時代ヨーロッパを旅行したとき、国際学生証を提示しただけで入館料が格安または無料になった美術館がたくさんありました。 世界史の授業で学んだもののリアルに直面した感動は今でも忘れることはできません。

小さいときからリアルから学ぶことを重視し、子供に対して開かれた公共施設が多いことは、その地域の学びに対する姿勢が見えるような気がします。

美術品、建造物、生物、これらは日々のメンテナンスが重要で、維持することに莫大な費用を必要としているのはわかっていますが、 これから成長し続ける子供たちに学ぶ機会を提供するためにも、子供には安い入館料を維持してほしいなと思います。

大人はちょっと高い入館料を払う代わりに「非日常」を楽しみたいものです。

天王寺動物園へのホームページはこちらをクリック