2015年06月の記事一覧

平城京の守り神「平城宮跡」

今回の担当はY本です。

大阪方面より実家のある奈良市へ行く時、東大阪より第二阪奈道路という高速を利用します。 生駒山を突き抜けるトンネルが開通して10年以上経ちましたが、その利便性は高速料金を支払っても利用する価値が高いと思います。

第二阪奈道路の料金所を通過すると、道沿いに四神のひとつ、白虎の絵が記載された看板が登場します。

そういえば、奈良中部から奈良市内に向かっている時に、国道24号線沿いに朱雀の看板をみたような・・・。

2010年に開催された奈良遷都1300年祭にあわせて、奈良市内の入り口四方に都の守り神のイラストの看板が配されたそうです。

東の守護神は、人工的に掘削した河川で、清い水流の象徴である「青龍」。西の守護神は、難波(大阪)へと続く道で、都にこもった邪気を逃がす道が求められた「白虎」。 南の守護神は、今も残る五徳池で、川が注ぎ込む池が求められた「朱雀」。北の守護神は、平城山(ならやま)で、竜脈とよばれる気の流れの発進地である丘陵が求められた亀と蛇の化身の「玄武」に見立てられていました。 なるほど!大阪に通じる第二阪奈道路を白虎が守っていることが納得できました。

元々四神(しじん)は、中国の神話、天の四方の方角を司る霊獣だったそうです。 東アジア・中華文明圏において、大地の四方の方角を司る「四神」の存在に最もふさわしいと伝統的に信じられてきた地勢や地相のことを四神相応と言われ、 日本では平城京・平安京が四神相応の土地とされて都が作られました。 身近に残る四神相応は、大相撲の土俵上にある4つの色分けされて房、ちらし寿司などがあります。

四神が登場する地名、組織、アニメ、ゲームがあるので、多くの年齢層に四神は知られています。 機会があれば、災害や疫病から奈良の都を守るとされていた四神たちに想いを馳せて、今は広い平地に時々古の建物が復元された平城宮跡に足を運んでみてください。 特に朝がお勧めです。もやがかかった何もない平地を歩くことはとても贅沢な時間ではないでしょうか? 冬には霧が出やすい奈良、交通機関が乱れて大変ですが、霧の中をあるいていると、違う世界に迷い込んだような感覚になります。

https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=zhcfao1o6CHo.kEy5XiCs0UZ0&ie=UTF8&hl=ja&oe=UTF8&msa=0&brcurrent=3,0×600137c578a70cc1:0×4afed9b0b9492622,1&ll=34.696179,135.790329&spn=0.098796,0.164795&z=12&source=embed

☆観葉植物のススメ☆

♪みなさんこんにちは♪

梅雨の季節でジメジメしてますね(ー_ー)

梅雨の時期、私はお家の中から、雨を眺めたりするのは好きです。 出かける時は嫌ですが・・・。

そんな梅雨の時期にお仕事ならともかく、お出かけする機会も減りますよね? お家に居る時間を楽しむためにも、お部屋に植物を置くことをおススメします♪

そんな私のお気に入りの植物は観葉植物の中でも、 よく使われてる「ポトス」です。

♡♡♡これが本当にカワイイんです♡♡♡

「ポトス」は成長したら、先を少し切ってあげます。 そうするとまたいっぱいの葉っぱが色々な方向に成長してくれるんです。 切ったモノはまたお水に入れてあげるだけで、グングン成長してくれます♪

そんな我が家の「ポトス」はそんな事をしてるうちにどんどんと増えていきました。 元気にスクスク成長してくれる「ポトス」を見るとそれだけで嬉しいです♡(*^_^*)♡

他にも「幸福の木」と言われる、「ドラセナ・マッサンゲアナ」ハワイでは玄関に置くそうですが、 なんと我が家も玄関に鎮座してるのは「幸福の木」ドラセナです♪♪

ポトスに続いて、この子も生きいきと成長してくれてます♪ありがと~♪

「幸福の木」ドラセナは大きいので白い陶器の器をお花屋さんにお願いして、玄関に合わせてます。

同じ陶器でも当店では植木鉢は置いていませんが、中にはお花等を飾れそうな鉢等もありますね。

作家の先生には怒られそうですが、工夫次第で器は色々な用途に利用できそうなものもあります。貴方だけの使い方を見つけてください。

和風やシックな感じにしたい方は、渋い陶器を使ったりするのが男性にはおススメですね。

梅雨はジトジトして嫌いですが、お家に植物を置いてあげる事で、 少しでもお外の緑の中に居る気分を味わえます。

花粉症でお花はダメですが、緑はどんなにあっても嬉しいです。

皆さんもぜひぜひ!植物をお家に招き入れてあげて下さいね~♪

 

 

~天目茶碗~

こんにちは。今回はKが担当します(o^^o)

もう関西は梅雨入りしましたね。

今回は「天目」について学ぼうと思います。

天目茶碗やぐい呑には、このお仕事を通じて始めて出会いました。 第一印象は、ポツポツした柄がなんとなく奇妙で、 でも土感がなくて光沢がとてもキレイで特別な物のような感じがするなという印象でした。

鉄を多く(ほぼ5%以上)含んだ黒色の釉薬を全般的に天目釉というそうです。 天目釉は、他の黒釉薬と違い、釉の薄い部分、例えば器の縁などが柿または飴色になります。

天目茶碗とは日本での呼び名で、中国浙江省の天目山の寺院で使われていた黒い釉のかかった茶碗を 日本人のお坊さんが持ち帰ったため、そう呼ばれるようになったといわれています。

主に抹茶茶碗などが多く、 国宝にもなっている曜変天目をはじめとして、油滴天目、禾目天目、木の葉天目 その他に、建盞(けんさん)、灰被り、黄天目、烏盞(うさん)、玳玻盞(たいひさん)などがあります。

こんなに多くの種類があるのですね。

曜変天目は、釉薬の中でも最も再現が難しく、黒い釉面に大小の結晶が散らばり、その周りに七色に輝く虹彩をもちます。 現存する3点はすべて国宝に指定されています。(静嘉堂文庫美術館蔵、藤田美術館蔵、大徳寺龍光院蔵の3点) いずれも南宋時代に作られたとされています。

静嘉堂文庫美術館蔵の曜変天目茶碗は、その3点の中でも最高の物とされています。 もとは徳川将軍家所蔵で、徳川家光が病におかされた春日局に下賜し、その子孫である淀藩主の稲葉家が代々秘蔵したことから稲葉天目とも言われます。

油滴天目は曜変天目の次に珍重されており、釉面にある班点がまるで水に浮く油のように見えることから付いた名前です。

禾目天目は、黒い釉面に縦縞の線が入り、稲穂に似ていることから禾目と、または兎の毛にも見えることから 兎毫盞(とこうさん)とも呼ばれるそうです。

木の葉天目は釉面に実際の木の葉が自然あるいは人為的に乗せて焼かれた物とのことです。

 

大阪市立東洋陶磁美術館にて、 「黄金時代の茶道具-17世紀の唐物」 特別展が開かれており、天目茶碗も展示してありました。

国宝の油滴天目(大阪市立東洋陶磁美術館収納品) 徳川美術館蔵の白天目や禾目天目がありました。

中でも油滴天目は、やはり輝きが違い、際立って美しいと思いました。 白天目は他の天目とは違い、上品な印象を持ちました。

皆様もお気に入りの天目茶碗を見つけてみてはいかがでしょうか。


加藤孝俊 油滴天目茶碗 詳細は写真をクリックして下さい!