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セザンヌの名画見つかる・・・『赤いチョッキの少年』

ニュースを見てビックリと言いますか、安心したと言いましょうか・・・?

4年程前にスイスの美術館から強奪されたPaul Cézanne(ポール・セザンヌ)の名画が、

自動車のドアパネル!?から見つかり、容疑者も捕まったようです。

ただ、見つかったのは強奪された、4点のうちの1点。(早く見つかって欲しいです)

何はともあれ「近代絵画の父」と云われる、セザンヌの絵が無事発見されて、本当に良かったです。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120413-00000054-reut-int

出光美術館~『悠久の美』を観る~

先日、東京・出光美術館に行ってまいりました。

ここ数年中国美術の人気に伴い、各美術館でその関係の展覧会が多く企画されていますが、

所蔵品でこの催しができる、美術館はそう多くはないはず。

特に今回の『悠久の美』展は、中国の青磁や書画だけでなく青銅器の優品を一堂に鑑賞できる、貴重な機会ではないだろうか。

 

商(殷)や周時代といった2~3000年前に製作された青銅器の品々は、現代においてもその形、装飾を崩すことなく伝わってきているもので、おそらくこのまま数千年先も同じ状態で残っているものではないでしょうか。

もしかしすると、現在美術品として楽しまれている、絵画や陶芸品はその形を変え、保存が厳しいことになる時が来るとしたら・・・

今の文明を象徴するものとして、遠い未来に残るものは、紀元前中国で作られた、この青く輝く器なのかもしれない。そう思いながらこの展覧会を拝見させていただきました。

『悠久の美』ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

出光美術館http://www.idemitsu.co.jp/museum/ 『悠久の美』2012年4月3日~6月10日まで

 

 

塚本快示 青白磁高杯

 

塚本快示 青白磁高杯
塚本快示 作 青白磁高杯 幅11.0cm 高11.2cm 重さ196g 共箱付

塚本快示 青白磁高杯
200,000円

白磁・青白磁の人間国宝、塚本快示

正直なところ、陶芸の人間国宝で名前を挙げて言っても知名度は低いほうに入ると思う。

その理由は、作品数が少ない・馴染みがないということが一つの原因ではないだろうか。

この高杯は写真では伝わらないほど、薄く造られ、土成形もこれほどシャープにしておきながら、彫模様が多く施されている。

この技術こそ”人間国宝の技”といえるのではないでしょうか。

 

休日の靴磨き (Edward GreenのNEWMARKETを磨く)

先日の休みを利用し、久しぶりに(相棒の?)革靴を手入れをしました。

革靴が、特にイギリスのEdward Green(エドワード・グリーン)が好きでして、

今回はサイドゴアブーツのNEWMARKET(ニューマーケット)を手入れしました。

もう、かれこれ6年くらい履いています。こういうブランドの靴って値が張りますが、

ちゃんと手入れをしてあげれば履込む楽しみがありますね。

靴磨きって、好きなぐい呑をちゃんと乾かして、木箱に収めるのと同じような

自分だけの世界に入れます。

楽しそうに靴磨きをしている間、本当の相棒から呆れた顔が・・・。靴磨きの楽しさって

男だけなんでしょうかね?

 

 

陶磁胎漆器 釉艶

昨日、京都市にあるSHINAさんで開催されている、陶磁胎漆器・釉艶展に行ってまいりました。

これは、京都市産業技術研究所で実験・試作した手法を基礎とし、京都漆器工芸協同組合および

京都漆器青年会が実施しており京漆器・京焼・清水焼の商品開発の一環として企画されたものです。

(DMから抜粋しています)

陶磁胎漆器の名の通り、胎を陶磁器で釉薬と漆の塗分けによって、それぞれの質感を活かし螺鈿や

蒔絵で加飾するというものです。

そしてテーマは煎茶道具で、この企画のもう一つの重要な要素に若手に発表の場を与える

ということもあったようです。

胎になる陶磁器を京焼の有名作家が担当し、その上から若手漆芸家達が加飾していました。

若手が先輩の胸を借りるといったところでしょう。

 

少し作品の紹介をします。

水注:藤波図 黒漆をベースに細かな螺鈿を散りばめ、葉は蒔絵、花の部分は下の白磁を塗残して見せていました。

湯冷:磁器を胎に中を白檀塗を施していました。透漆の下から除く金箔が独特の風合いを醸し出しています。

今後もこういった企画をして頂き、京都の美術・工芸の発展に各方面の方々が一丸となって取り組んで頂けたらと思います。

 

(許可を得て撮影しております。)

 

場所 SHINA

期間 日時:2012年3月15日(木)-3月27日(火) 11:00~19:00(最終日17:00) 水曜定休・入場無料

場所 京都府京都市中京区室町三条下る西側誉田奥

TEL   075-257-5567

 

漆芸 ~螺鈿・蒔絵・彫漆~

こんばんは。

皆さんは漆の作品をお好きでしょうか?最近、家でも店でも漆を使った作品に、あまり触れることが少なくなってきました。

実は日本人と漆の付き合いは縄文時代から続いており、大昔から、接着剤としてまた塗料として人々の生活に欠かせない物でした。

今でも、京漆器・輪島塗・越前塗等その土地独自の漆文化が脈々と続いています。

ま~、漆の説明は簡単に済まさせて頂きますが、今回は【美術品の極】でもご紹介致しました、小島雄四郎作の螺鈿瓶床

を使って他の作品とコラボレーションした写真を掲載致しますので、ご自宅のお好きな作品を上に乗せた時をご想像頂ければと思います。

 

島岡達三作   地釉象嵌縄文壺   商品コード:S0377

小島雄四郎作  螺鈿瓶床      商品コード:S0401

民芸の島岡達三の作品と互いに引き立てあっています。

 

井倉幸太郎作  青白磁花入

小島雄四郎作  螺鈿瓶床

青白磁とも落ち着いた感じで、違和感がないです。

 

 

新人作家

お恥ずかしながら、久しぶりのブログ更新です。

今日は一日雨ですね。乾いた事務所には恵みの雨です。

ところで、みなさん新人作家の作品はお好きでしょうか?

美術・工芸の世界へ飛び込んで、まだまだ駆け出し・・・、だけど、これからが有望な作家はたくさんいます!

弊社サイトもこれから少しずつではありますが、新人・若手作家をご紹介していきたいと思いますので、

どうぞ、ご期待ください!!

 

井倉幸太郎作 青白磁花入

 

 

 

民芸の原点~島岡桂作陶展をみて~

阪急百貨店で行われている、島岡桂作陶展に一人の陶芸ファンとして行ってまいりました。

島岡桂さんというのは、島岡達三のお孫さんで、数年前までは筆谷桂として作陶し、

その後養子となり、現在では島岡姓を名乗っています。

個展をご覧になった方々の大半は、私同様『達三さんの作品に似ているな』という感想をお持ちだと思います。

オリジナリティーをもっと出してみてもいいのでは、と思う方も多くいるのではないでしょうか。

 ですが、今は手軽な価格で使っていただきやすい作品を造り続け、購入した方々の感想に耳を傾けることで、

いつかオリジナリティーあふれる作品を造れるように次第になっていくのではないかと思います。

そもそも『民芸』というものは、「日常的に使われる工芸品」という柳宗悦や河井寛次郎、

濱田庄司らによって造られた造語です。

ですが実際のところその寛次郎や庄司、達三といった作品は高価なものになってしまい、

我々にとって日常的とは言いがたい物となってるのが現状です。

そのなか、この桂さんの作品は、その意味に合致しているもので、実際数点購入いたしましたが、

食器はどれも一客数千円で買うことができます。

これから成長していく可能性を秘めた若手作家の作品を一度使ってみてはいかがでしょうか。

島岡桂 

昭和53年 栃木県益子町に筆谷等(日本画家)筆谷淑子(ガラス作家)の次男として生まれる
平成 8年 宇都宮短期大学付属高等学校調理科卒業。
平成 9年 栃木県窯業指導所卒業。
          祖父である島岡達三の門下として6年間修業。
平成15年 島岡製陶所にて制作活動に入る。
        東京銀座「たくみ」にて卒業展開催。
        つかもと本店作家館にて親子展開催。(以降毎年)
平成16年 松屋銀座にて個展開催(以降毎年)
平成17年 阪急うめだ本店にて個展開催(以降毎年)
        島岡達三の養子となる。
        西武百貨店池袋店にて個展開催(以降毎年)
平成19年 島岡製陶所を継承する

 

 

 

今日は節分

先ほど硬い内容のブログを書いたので、日常を・・・

節分ということで我が家では、いわしを焼いて食べました。

我が家では子供のころから、節分には豆まきとイワシを食べていました。恵方巻きを黙って食べるという記憶は・・・

このイワシ、最近では漁獲量が激減し、このまま姿を消すのかということをいわれた時期もありましたが、

最近では、百年程度の周期で過去にも増減を繰り返しているという研究が発表されたようです。

ということは、当分の間漁獲量が少ない状態が続くということなんでしょうか・・・

 

近頃、節分といえば何より「恵方巻き」のイメージ

海苔業界のPRが成功した結果といわれてますが、元々は大阪の船場の商人たちの間で行われていたといわれています。

ちなみに、バレンタインやホワイトデーも同じような販促PRの結果というからすごいものです。

近頃は、我が家でも登場するのですが、丸ごと黙って食べるのは辛いので、こんな状態に・・・

これでは、なんのことやらわかりませんが、食べやすいのが一番かと。

ちなみに、近所のスーパーで購入したのですが一番下のものは、なんとトンカツ巻き!

魚嫌いの子供のために作られたのでしょうが、なかなか厳しい味でした・・・

 

今年一年皆様に福が舞い込んできますようにお祈りして、今日のブログを終わります。

 

使用食器:柴田雅章作 長皿   島岡達三作 象嵌皿

 

 

これでは、

 

・・・らしさ。 ~『SHIBU Culture』展中止から考える~

久しぶりに、ブログを更新する気になりました。

とあるニュースを聞いて、書いてみたくなったので・・・

東京・渋谷の百貨店・西武渋谷店の「美術画廊」で開かれていたアート展に対し、「展示内容が百貨店にふさわしくない」という苦情が寄せられ、同店は2日、会期途中でアート展を中止した。

 アート展は1月25日に始まった「SHIBU Culture~デパートdeサブカル」。若者が集まる渋谷でサブカルチャーといわれる分野の芸術作品を紹介しようと、絵やフィギュア(人形)、写真など作家25人の作品99点が展示され、2月6日まで開催される予定だった。

 同店によると、1月末から数件の苦情が電子メールで寄せられた。個別の作品に関する具体的な指摘はなかったが、「一部のお客様であっても不快感を与えたとしたら続けるわけにはいかない」と中止を決めたという。

引用:http://www.asahi.com/national/update/0203/TKY201102030250.html

 

西武渋谷店の美術画廊で行われていたという、「SHIBUCulture~デパートdeサブカル~」展が今月6日までの開催を予定しながら、2日に中止にしたとのこと。

開催初日から10日ほどたっての中止。

もちろん、内容を見たわけでもなく把握していない私が、とやかく言えるものではないのだが、百貨店側の閉会理由に??である。

出展作家さんを見てみると、確かに百貨店の画廊では・・・と思われるものもあるように思うのだが、この催しの開催を企画した段階で多くの苦情は覚悟していたはずである

それを決断し、開催した限りは「百貨店にふさわしくない」という苦情で10日ほど開催しておきながらの閉会はどうなのだろう。

 

すこし話がずれますが・・・百貨店の画廊などにフィギィアやプラモデル、アニメを主題とした作品がこれから先、もっと出てくるものと私は考えています。

それは、お客様が求めている品物に、そういったものが含まれていくと考えるからです。

今回、いろいろ調べている中でこのような絵を書いている作家さんのページに出会いました。一度見てください

http://niniyuichi.web.fc2.com/index.html

今の若者が、将来ゆとりが出て「絵画を買おうかな」と思ったとき、元来ある油絵や日本画よりも受け入れやすい絵ではないでしょうか。

こういったものに、私も目を向けていかないとと思いました。

 

さて百貨店の美術画廊にとって、なにがふさわしく、何がらしくないものということなのだろうか・・・

フィギィア等全般なのか、それとも一部の性的表現が激しい作品を指しているのか・・・

それらを「らしくない」とするならば、なぜ企画の時点で省かなかったのか、中止を決断した上層部の方々はこの企画の内容に目を通して無かったのか

無いとしたら仕事の手抜きであるし、通していたならやりぬくべきではないだろうか。

作品を制作している作家さんたちは、いかなるものであろうと手抜きはしていないし、自らの個性や信念を持って制作しているはずである。

人の意見というものを聞くということはとても大切なことであると思うのだが、すべてに耳を傾けてると、何も出来なくまた個性も失われる。

今回の件で、商売をしていく者として何が大切なのか、いい勉強をさせていただいたと思います。