小山冨士夫

小山冨士夫

小山冨士夫 (こやまふじお)

 

~経歴~

1900年生まれ1975年没

岡山県生まれ

東京商科大学中退

1925年   京都2代清水蔵六に弟子入り

1926年   独立して作陶をはじめる

1930年   東洋陶磁研究所の所員となり古陶磁の調査および研究に尽力

1941年 東京帝室博物館に入り、文化財保護委員会設立後、同美術工芸科・無形文化科に勤務

1961年   退官し作陶を始める

1972年   土岐市に築窯

1973年   東洋陶磁学会を設立 委員長に就任

1975年 岐阜県土岐市の自宅で心筋障害のため歿。享年76才。

 

少しでも古陶磁や陶芸に関心を持つ人なら小山冨士夫の名前を知らない人はいない。それほど日本陶芸会の発展に尽くし、東洋陶磁の研究者として世界的に知られた人である。

石黒宗麿の影響から磁州窯で焼かれた「宋赤絵」を好み、よどみのない筆遣いで、美濃の「花の木窯」にあやかり「宋赤絵酒觴」を多く製作している。南蛮・粉引・宋風赤絵・天目・唐津など、新鮮な素朴さを失わずに心のままに轆轤を挽きあげた酒器である。その速度感が口造りや高台に現れて、小山の明快な個性を作り上げている。

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