2015年07月の記事一覧

前史雄(まえ ふみお)

1940年 8月15日生まれ

1963年 金沢美術工芸大学美術学科日本画専攻年卒業と同時に、父・大峰(人間国宝)に師事

1968年 第9回石川の伝統工芸展出品の「はまうどの花沈金飾盆」が奨励賞受賞

     第15回日本伝統工芸展出品の「沈金魚獲文丸盆」が初入選

1969年 第10石川の伝統工芸展出品の「沈金たんぽぽ文飾盆」が北國新聞社長賞受賞

1973年 第20回日本伝統工芸展出品の「沈金稲穂に雀色紙箱」が文部大臣賞受賞

1989年 石川県立輪島漆芸技術研修所次長に就任

1992年 第39回日本伝統工芸展では「沈金漆箱 篁」にて日本工芸会総裁賞を受賞

1993年 第40回日本伝統工芸展では鑑査委員を務め出品作「沈金漆箱せせらぎ」が重要無形文化財保持者選賞受賞

1994年 第12回日本伝統漆芸展出品の「沈金漆箱叢」が日本工芸会賞受賞

1997年 第53回現代美術展出品の「沈金漆箱木漏日」が美術文化特別賞を受賞。

     第44回日本伝統工芸展では鑑査委員を務め、出品作「沈金漆箱十六夜」が保持者賞を受賞。

1998年 第51回北國文化賞受賞。

1999年 重要無形文化財保持者 沈金 認定。

前大峰(まえ たいほう)

1890年 11月10日生まれ。

1905年 沈金師三代橋本佐助 号・雪洲年に弟子入り。

1929年 石川県工業試験場・浅野廉、東京美術学校・松田権六の指導を受け、

     帝展に初出品初入選。新文展・日展・日本伝統工芸展に出品する。

1930年 第11回帝展出品の「沈金遊鯰文手筥」が特選を受賞し、宮内省買い上げとなる。

1946年 第2回日展出品の「ひな鶏飾筥」が特選受賞。第2回日展審査員に推薦される。

1947年 石川県第1回北國文化賞受賞。昭和天皇石川県御巡幸の際、御前沈金彫拝命。

1949年 第5回日展出品の「沈金蘭と猫の圖小屏風」で第1回美術文部大臣賞を受賞。

1952年 助成の措置を講ずべき無形文化財 沈金年に選定される。日展参事就任、東京芸術大学美術学部短期講師就任。

1955年 重要無形文化財保持者 沈金 認定。

     社団法人日本工芸会結成に参加、理事就任。

1956年 大阪市関西総合美術展の審査員を委嘱される。

1962年 石川県文化功労者として県から顕彰される。

    「沈金猫文飾筥」が文化財保護委員会買い上げとなる。

1963年 輪島市名誉市民第1号に推戴される。

1964年 紫綬褒章受章。

1966年 勲四等瑞宝章受章。

1967年 輪島市立漆芸技術研修所講師就任。

1975年 勲三等瑞宝章受章

1977年 重要無形文化財輪島塗技術保存会会長就任。

      病気のため逝去。

山下義人(やました よしと)

1951年 高松市神在川窪町生まれ

1970年 磯井正美氏に師事

1976年 田口善国氏に師事

1980年 日本工芸会正会員認定

1989年 第36回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞

1994年 第41回日本伝統工芸展 朝日新聞社賞

2000年 金刀比羅宮社殿蒔絵天井画復元監修(~04年)

2001年 香川県指定無形文化財保持者認定

2005年 第52回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞

2007年 紫綬褒章

2011年 第58回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞

             香川県教育文化功労者表彰

2013年 重要無形文化財蒟醤保持者認定

             香川県文化功労者表彰

 

現在、香川県漆芸研究所主任講師 石川県立輪島漆芸技術研修所主任講師 日本工芸会参与 ほか

中野孝一(なかの こういち)

1947年 大場松魚に師事し、蒔絵を学ぶ。

1971年 「蒔絵やぶでまり箱」で日本伝統工芸展初入選・日本工芸会会長賞。

1973年 日本工芸会正会員。

1986年 「蒔絵箱秋野」で日本伝統工芸展朝日新聞社賞。

1987年 「蒔絵栗鼠文小箪笥(りすもんこだんす)」で日本伝統工芸展高松宮記念賞。

1989年 MOA岡田茂吉賞工芸部門優秀賞。

1998年 日本工芸会理事

2010年 「蒔絵」の人間国宝に認定。

寺井直次(てらい なおじ)

1912年 石川県金沢市に生まれる。

1935年 東京美術学校工芸科漆工部卒業。

(財)理化学研究所入所、二ヵ年間工芸材料を研究。

1936年 改組第1回帝展初入選。

1946~1959年 第1回日展入選以来連続入選(第8回のみ不出品)、その間特選2回、

        北斗賞1回受賞

1955年~日本伝統工芸展連続入選(平成9年まで)。

1970年 石川県文化財専門委員を命ぜられ、引き続き石川県文化財保護審議会委員となる。

1972年 石川県立輪島漆芸技術研修所初代所長を命ぜられる。

1983年 勲四等瑞宝章受章。

1985年 重要無形文化財「蒔絵」保持者に認定される。

1998年 死去。

田口善国(たぐち よしくに)

1946年 日展初入選 以後4回入選

1960年 日光東照宮拝殿の蒔絵大扉の保存修理

1961年 日本伝統工芸展に初出品、以後受賞を重ねる。

1964年 中尊寺金色堂の保存修理

1982年 東京芸術大学教授

1985年 紫綬褒賞

1989年 重要無形文化財「蒔絵」保持者に認定

1998年 勲四等旭日小綬章

塩多慶四郎(しおだ けいしろう)

1926年 輪島市河井町に輪島塗師の父・角野勝次郎の四男として生まれる。

1941年 輪島町立男児尋常高等小学校卒業。養父・塩田政について輪島塗の修行を始める。

1952年 輪島へ帰郷。塩多漆器店四代目を継ぎ、本格的に輪島塗に携わり始める。

1964年 勝田静璋に蒔絵を師事。伝統工芸展出品「乾漆鉢」が初入選。

1965年 文化庁・日本工芸会共催の技術伝承者養成事業に参加。生涯の師と仰ぐ松田権六と出会う。

1968年 日本工芸会正会員に就任

1971年 第27回現代美術展出品の「乾漆古代朱盤」が技術賞受賞

1973年 石川県立輪島漆芸技術研修所助講師に就任

    川の伝統工芸展出品の「乾漆堆黒りんか盤」が日本工芸会会長賞受賞

1976年 第23回日本伝統工芸展出品の「乾漆線文盤」が日本工芸会会長賞受賞

1978年 第3回石川県工芸作家選抜美術展出品の「乾漆合子」が石川県知事賞受賞

1980年 東大寺昭和大納経「華厳経納入箱」を制作きゅう漆完了。

1986年 北國文化賞受賞。

1987年 紫綬褒章受章

1990年 日本工芸会理事就任

1992年 東大寺南大門阿形仁王像大修理に際して「胎納仁王経納入箱」を制作きゅう漆完納

1993年 正倉院宝物「漆彩絵花形皿」の模造制作そ地・きゅう漆完納

1995年 重要無形文化財「きゅう漆」保持者に認定される。

1996年 石川県輪島漆芸美術館で、初の回顧展「人間国宝 塩多慶四郎の世界」開催

2006年 肺炎のため死去

北村昭斎(きたむら しょうさい)

1965年以来 春日大社など国宝、重要文化財の漆工品修理や復元模造

1981~1984年 ドイツバーデンベルテンベルグ州の依頼により

          シュトゥットガルト市リンデン博物館の中国漆器約20点を修理

1993年 文化財の保存及び修理に関する国際研究集会(東京国立文化財研究所主催)にて

               「日本の漆工品の修理」について発表

1993年 正倉院宝物伎楽面の修理にも携わる。(現在に至る)

1994年 選定保存技術「漆工品修理」保持者(現在に至る)

1997年以降 在外日本古美術品保存修復協力事業に携わり、米国クリー

      ブランド美術館、メトロポリタン美術館、ベルリン東洋美術館の漆工品修理を行う。

1999年 重要無形文化財「螺鈿」(各個認定)保持者(現在に至る)

2000年 日蘭交流400年記念日本現代漆芸展に出品。シンポジウムにて講演

大場松魚(おおば しょうぎょ)

1916年 石川県金沢市に生まれる。

1943年 金沢市県外派遣実業練習生として東京美術学校教授松田権六先生に師事。

1946年 第1回日展初入選、以後12回連続入選。

1956年 第3回日本伝統工芸展初入選、以後55回まで連続入選。

1959年 日本工芸会正会員。

1978年 紫綬褒章受章。

1982年 重要無形文化財「蒔絵」の保持者に認定される。

1986年 勲四等旭日小綬章受章。日本工芸会常任理事、漆芸部会長。

1987年 日本工芸会副理事長。

1988年 石川県立輪島漆芸技術研修所所長。東大寺昭和大納経華厳経経箱 蒔絵完成。

2012年 6月21日、死去

太田儔(おおた ひとし)

1936年 岡山県で生まれる。

1953年 磯井如真に師事する。

1960年 岡山大学教育学部特設美術科 卒業

1965年 第12回日本伝統工芸展 初入選

1975年 第22回日本伝統工芸展 文部大臣賞 受賞

1981年 第28回本伝統工芸展 文部大臣賞 受賞

1983年 香川大学の教授に就任

1986年 第33回日本伝統工芸展保持者選賞 受賞

1990年 第37回日本伝統工芸展保持者選賞 受賞

1992年 第5回MOA岡田茂吉賞工芸部門大賞  受賞

1993年 紫綬褒章 受章

1994年 重要無形文化財保持者 に認定