砧青磁

砧青磁

中国浙江省の竜泉窯産の青磁の一種に対するわが国での俗称。語源は、ある鯱耳の花生に割れがありこれを鎹で止めてあるのを利休が見て響きがあるといったためという『槐記』の説が知られているが、一説には東山慈照院にあった花生が絹を打つ砧の形に似ているのでこの名が出たともいう。いずれにしろそれらに類する竜泉窯で南宋時代に作られた粉青色の青磁全般を指す語となった。ちなみに南宋後期から元にかけてのものを天竜寺青磁、明代のものを七官青磁と呼んでそれぞれ区別している。

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